ことの始まり

皆さんには、「生きる上での目標」はあるだろうか。難しいのであれば「生きがい」や「やりたいこと」でも構わない。「毎日仕事ばかりで嫌になる。もしお金がたくさんあったら仕事をやめてあれやこれをして生きたい」、そんなことがあるだろうか。

ことの始まりは堀江貴文著「多動力」、佐藤航陽著「お金2.0」といった現代でぶいぶい言わせる生き方の指針となる本である。この本を読んだのは随分前なので頭にこびりついた記憶だけで乱暴に要約すると、「物が満たされて手段が増えた現代社会では好きな事を突き詰めて他人を巻き込んでいける人間が強い。お金なんか後からついてくる」である。

なんと素晴らしい時代なんだろう。労働はどんどん不要になって、自分の好きな事にリソースを最大限につぎ込めばいいのだ。そしてその熱量で周りを巻き込めば投げ銭なりクラウドファンディングなりでお金は誰かが出してくれるのだ。

たまったもんじゃない、と僕は思った。僕にはそこまで熱意を持って打ち込めるものなんか何も無い。

僕は大学時代にやる事が見つからず、就職活動をサボって貯金を食いつぶしてニートをしていた。毎日ゲームをしたり動画を見たりして生きていたが、あっという間に飽きてしまった。何もやりたい事が無かった。あまりに暇過ぎてたまたま選んだベンチャー企業のバイトの面接で「暇で仕方ないんで週5で働きたい」と言ったらそのまま正社員になった。そしてそのままそこで働いている。

そして数年後仕事で行き詰ってあれこれ探してるうちに上記の本に出会った。そして生まれて初めて人生に悩んだ。(本来なら中学生くらいの時に悩みたかった。)そして僕はあまりに悩みすぎて精神的に病んで抑うつ状態と睡眠障害になって約半年休職した。「好きな事を見つける」ただこれだけの事なのに、どうやら僕には不可能なのだろうと察した。

休職期間は僕にとっては地獄の半年間だった。抑うつ状態で活力が生まれない状態であった事も原因だろうが、やる事に比べて時間があまりに多すぎた。ただ時間を浪費する退屈は僕には耐えられない。かといってその時間を潰すやりたいこともない。漫画みたいに「つまらない日常を吹き飛ばして非日常に生きたい!」とも何故か思えない。僕は純粋にただもっと漠然と成功したいだけなのだ。

そして僕は人生の目標から逆算するトップダウンを諦めた上で、ボトムアップで「人生で成功する」事を目指すことにした。

 

あれ、これってただ普通の凡人が普通に生きてるだけでは。

なら、これは凡人が普通に普通に生きるだけで成功を目指すブログである。