小さな習慣 モチベーションに依存しない生き方
皆さんには生きるうえで困難を乗り越える程のモチベーションがあるだろうか。ちょっとした困難ですぐに挫けて諦めてしまってはいないだろうか。
僕はすぐに心が折れて挫折してしまう。今までの人生挫折しか味わっていないと思う。モチベーションなんかどこからも生まれてこない。
世の中の成功している奴らには目標とそれに付随する大きなモチベーションがあり、そのお陰でどんな困難にも心折れず立ち向かう事ができる。 おそらくそれは事実なんだと思う。僕の周りにもそんな人がたくさんいて、正直羨ましい。
しかし僕のような目標が無い人間には、そこから生まれるモチベーションを利用することができない。目標の無い人間は一生挫折し続けないといけないのか?人生を成功させることができないのか。
そう悩んでいたとき、下記の本に出会った。
皆さん、突然ですがこれから下記の文章を読み進める前に手で鼻を触ってみてください。
無事鼻を触ることが出来ただろうか?おそらく殆どの人は鼻を触る事が出来たと思う。何故鼻を触ることが出来たのだろうか?
それはとても簡単だからである。
人間の脳には「意志を使って行動を変える事が出来るが、スタミナが無い」前頭前野という部分と「同じ事を繰り返すだけだが、スタミナが有り余る」大脳基底核という部分が存在する。
当然前者は使うとすぐへばってしまうし、大事な時のために温存しておきたい部分だろう。後者はスタミナがあるのでずっと使っても疲れない。そういうふうに脳みそは出来ている。ストレスが溜まると何も考えられずに、意志の力が必要ない行為、習慣化してしまった行為ばかりしてしまうように出来ている。
ここで、大脳基底核が繰り返し行うこと、いわゆる習慣がどんなものなのかによって人生は決まる。どこかの偉い人が言っていたが、能力は習慣の積分なのである。
ここでモチベーションの話に戻ろう。本書ではモチベーションの功績を認めつつも、「行動するのにモチベーションが必要だと信じることほど、危険な習慣はない」としている。モチベーションはあれば嬉しいが、必須ではないのである。
大切な事はとにかく始めることである。とにかく始めるためには鼻を触ったように目標を馬鹿らしいほど小さく設定することである。どんなに自分にモチベーションが無い状態でも実行できる程目標を低く設定すれば、毎日実行することができる。毎日実行しているとそれはいつの間にか習慣となっている。そして恐ろしいことに習慣化されてしまうともう意志の力は必要ないのである。
モチベーションこそが生きるうえで必要だと思い悩みすぎて鬱になった人間からするとなんともありがたい話である。 今はとにかく何でもミニマムにスタートする事を意識して生きてます。
まとめ
- 能力は習慣の積分である
- 習慣化するにはとにかく小さい簡単な事を毎日続ける
- 実行にモチベーションは必要ない